カテゴリ:旅( 6 )
ケバブサンドの先に待っていたもの 〜音信不通編〜
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「炭火で焼いてるアレ、私も食べたいんですけど…」
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「あぁ、ケバブね。サンドにするかい?えっ?トマトが苦手なの?じゃぁ、抜いとくよ!」
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野外の席に座り「いただきまーす!」と、大口開けてケバブサンドをほおばった。スパイシーな鶏肉にシャキシャキの野菜がおいしい!ヨーグルトドリンク・アイランは、口の中を爽やかにしてくれた。これが最初に食べた本場の味で、食いしん坊は、少々興奮気味だった。

しかし、旅は人生の縮図のようであり、幸せな時間もあれば、予期せぬ不幸も訪れるのである。
実はこのケバブサンドを食べた後から、ケータイが使えなくなってしまい(あまりにも迂闊すぎるので説明は省きます…)、完全に日本と連絡が途絶えてしまうのだった。

世界でひとりぼっちになったじゃん…。

そんなふうに落ち込んだのは1分間ぐらいで、日頃からケータイあんまり使ってないし…と、割り切って残りの12日間を満喫するのだった。

ちなみに、日本に送ったラストメールは、こうである。

「外でケバブサンド食べてたら、鳥のフンが肩に落ちてきたー(笑)!!」。

……踏んだり蹴ったりだったのだ。


***今日のトルコメモ 〜換金編〜
『地球の歩き方2010年版』には、日本でユーロかドルにして現地でトルコリラに…との表記がありましたが、トルコの共通通貨はトルコリラなので、トルコのみの渡航であれば、円を持参してトルコで換金するのがオススメ。空港の中でもレートは悪くないので、到着したらここで最初の換金を。空港内でレートがいいのは、トルコの郵便機関『P.T.T』。街中では、あちらこちらに換金所があるから大丈夫。
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by mikick5 | 2011-03-09 00:18 |
「じゃぁ、別に行きますんで…」 〜交渉編〜
イスタンブールに着いてからは、交渉ばかりしていたように思う。

買う、乗る、泊まる。
公共の場所以外は、値段があってないようなものなので、
その全ては、交渉次第なのである。

到着して早々、イスタンブールからカッパドキアへのバスチケットを取るために、
旅行代理店へ向かった。

ご存知の通り、代理業はマージンが取れてなんぼである。
が、バスの値段をはじめツアーなどの一般的な料金を日本で調べていっていた私は、
おいしい日本人客でもなく、ごり押しして破格を求めるでもなく、
正当価格で交渉にかかることに。

「僕に任せておいてよ!」
満面の笑みで迎えられ、最初はこちらも笑顔で対応するが、
カッパドキアでのツアーも押し売りされそうになれば、
〝眉間に皺〟である。

あまりにも私が渋るため、しまいにあちらはため息を漏らして、
オーマイガッ、というアクションをしながら、
「ミキ、お前はなんて聞き分けのない女なんだ…」ときた。

〝眉間に皺〟を通り越したこちらは、
「じゃぁいいわ、別で取るから!」である。

このやり取りを繰り返すこと数十分。

まさか、トルコ人と押し問答するとは思わず、
途中から笑いがこみ上げて来た。

相手もつられてゲラゲラ笑い出し、ついに、
「お前には完敗だよ」とチケットを渡してくれたのだ。

それからというもの、手に汗握る交渉をした鬼門を通る度に(←おおげさ)
「ヘイ!ミキ!元気かい?」と
スタッフから声をかけられるようになったのだった。

一方私は、面倒くさい女だとウワサしているはず…と
勝手に被害妄想を抱きつつも、全身を使って大きく手を振るのだった。
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スタッフのひとり。イケメン。

* **今日のトルコメモ バス編
トルコは、バスが発達しています。
主要観光地だけでなく、小さな村でも基本的にはバスで行けます。
イスタンブールからカッパドキアまでは、バスで約12時間。
移動時間が長いため、夜行バスを使うのが王道ですが、
私は初めてで勝手が分からず、移動は昼間することに。
でも、トルコのバスを利用して、その快適さにびっくりしました。
車体がメルセデスベンツ!なので、乗り心地抜群。
テレビも付いていれば、お茶もお菓子も振る舞われます。
そしてイスラム圏ということもあり、男性と女性は分けて乗車させられるので、
一眠りするのも安心。
万が一を考えて、貴重品を肌身離さず持っておけば、心配することは何もないように思います。

私は、トルコで一番大きなバス会社・メトロバスを利用。
事前に予約せずとも、『オトガル』という長距離バス用のターミナルに行けば、特別なことがないかぎりほぼ乗車できますし、もし満席でも、他のバス会社もたくさんあるので、どうにかなるかと。チケットも、直接オトガルで購入した方がマージンも取られずよいですよー。
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by mikick5 | 2011-03-07 23:38 |
トルコとお福と。 〜やっとこさ到着編〜
出発して11時間。
飛行機の小さな窓から見えたのは、大きなお月様。
日本で見送ったはずの月がまた、出迎えてくれた。

到着1時間前。トルコはまだ早朝の5時。
下方を見下ろせば、家の光がぽつりぽつり。
星のようにも見えたやわらかな光から
そこに住む人々がどんな暮らしをしているのか、
どんな美しい景色が待っているのかー。
そんなことを想像して、嬉しくなっていた。

機内で読んでいたのは、池波正太郎の『ないしょないしょ』。
いしいしんじの『絵描きの植田さん』を読み終えて手にした一冊は、
氏の代表作として知られる剣客商売シリーズの番外編。
身寄りのなかった主人公・お福が数奇な人生を強く生き抜くといった話なのだが、
冒頭からなんの予兆もなく奉公先の主人に陵辱されはじめ…。

あぁ、お福…。なんとも無念…。

口を手で押さえて漏れそうになる声を必死にこらえる。
そうこうしていると、
どどぉーんと、大きな音を立て飛行機は無事着陸。

トルコへのワクワク感とお福への哀れみの念が混ざり合い、
なんとも複雑な気持ちでトルコに着いたのだった。
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by mikick5 | 2011-03-05 13:08 |
トルコの旅 〜やっとこさ出発編〜
12月20日、私ははやくもトルコの洗礼を受けていた。

ヨーロッパとアジアの架け橋、イスタンブールで?
岩石地帯が広がる神秘の地、カッパドキアで?

いえいえ。
家からすぐ近くの福岡空港で、である。

「出発は、諦めてください」

空港スタッフが眉間に皺を寄せて、言う。

トランジットを予定していた仁川空港が濃霧により着陸が困難で、
私の予定していたトルコ行きの便には間に合わないとのことだった。

自宅から出発しておよそ1時間。
早くもトルコへの道が途絶えたのだ。

突きつけられた現実を受け止められず、呆然として口が開いてしまい、
「餞別に」とマキロンが手渡してくれた蒸しパンがポロリとおちた。

気が遠くなるとは、まさにこのことだ。

空港の吹き抜けを見上げれば、空がどんどん、どんどん高くなった。

友達がわざわざ空港まで見送りしてくれたのに?
取材先にもデザイナーさんにも、後輩にも無理を言ったのに?

迷惑をかけた色んな人の顔が浮かぶ。

〝出発できていない私〟が途端に恥ずかしくなって、
会う人、会う人に「トルコに行ってくるー!」と
意気揚々と話した過去の自分を消し去りたくなった。

ふと我に返った時には、他の客はさっさと次の手を打ち
周囲には誰もいなくなっていた。

「絶対行ってやる」

心の声を口にして、そう強く自分に言い聞かせたら、
ぶつけようのないモヤモヤとした気持ちがスッキリはれた。

多少の割り増しは覚悟の上、
急遽予定を変更してチケットを取り直す。

あっちこっちに電話して、
パソコンでやりとりして、入金して…。

空港に8時について、一段落ついたのは昼過ぎ。

まだ出発さえしていないのだが、
やることはやったと、
ランナーズハイのような気持ちよさを覚えた私は、
仕事中のyanoを呼び出し、景気づけに
鯛茶漬けで有名な『よしだ』で一杯ひっかけ、
福岡空港から伊丹へ飛び、関空へバスで移動し、
23時発のトルコ行きの飛行機へ飛び乗ったのだった。

〜つづく〜
まだ出発編。わおっ。
飽きずにおつきあいを。
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by mikick5 | 2011-02-06 22:49 |
トルコの旅アレコレ 〜予告編〜
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トルコの旅から早一ヶ月。月日が経つのは、あっという間ですね。ブルーモスク、キレイだった。そろそろ、旅行記でも綴ろうかと思っています。
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by mikick5 | 2011-01-28 02:23 |
そんな今も、世界のどこかで陽は昇りはじめている。
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カーテンからやわらかな光が差し込み目を覚ます。
海の向こうに落ちていく夕陽を見送り、眠りにつく。

時計を頼りにせず、自然に寄り添った13日間。
ひとりぼっちの旅だと思っていたら、世界中に友達ができました。

2011年も、皆様にとってよい年になりますように。
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by mikick5 | 2011-01-04 00:19 |