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トルコの旅 〜やっとこさ出発編〜
12月20日、私ははやくもトルコの洗礼を受けていた。

ヨーロッパとアジアの架け橋、イスタンブールで?
岩石地帯が広がる神秘の地、カッパドキアで?

いえいえ。
家からすぐ近くの福岡空港で、である。

「出発は、諦めてください」

空港スタッフが眉間に皺を寄せて、言う。

トランジットを予定していた仁川空港が濃霧により着陸が困難で、
私の予定していたトルコ行きの便には間に合わないとのことだった。

自宅から出発しておよそ1時間。
早くもトルコへの道が途絶えたのだ。

突きつけられた現実を受け止められず、呆然として口が開いてしまい、
「餞別に」とマキロンが手渡してくれた蒸しパンがポロリとおちた。

気が遠くなるとは、まさにこのことだ。

空港の吹き抜けを見上げれば、空がどんどん、どんどん高くなった。

友達がわざわざ空港まで見送りしてくれたのに?
取材先にもデザイナーさんにも、後輩にも無理を言ったのに?

迷惑をかけた色んな人の顔が浮かぶ。

〝出発できていない私〟が途端に恥ずかしくなって、
会う人、会う人に「トルコに行ってくるー!」と
意気揚々と話した過去の自分を消し去りたくなった。

ふと我に返った時には、他の客はさっさと次の手を打ち
周囲には誰もいなくなっていた。

「絶対行ってやる」

心の声を口にして、そう強く自分に言い聞かせたら、
ぶつけようのないモヤモヤとした気持ちがスッキリはれた。

多少の割り増しは覚悟の上、
急遽予定を変更してチケットを取り直す。

あっちこっちに電話して、
パソコンでやりとりして、入金して…。

空港に8時について、一段落ついたのは昼過ぎ。

まだ出発さえしていないのだが、
やることはやったと、
ランナーズハイのような気持ちよさを覚えた私は、
仕事中のyanoを呼び出し、景気づけに
鯛茶漬けで有名な『よしだ』で一杯ひっかけ、
福岡空港から伊丹へ飛び、関空へバスで移動し、
23時発のトルコ行きの飛行機へ飛び乗ったのだった。

〜つづく〜
まだ出発編。わおっ。
飽きずにおつきあいを。
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by mikick5 | 2011-02-06 22:49 |